単孔式手術

多孔式より、さらに痛みを少なく!

開胸手術

肋骨と肋骨の間を無理やり押し広げる
➡ 痛みが強い

開胸手術の説明イラスト

胸腔鏡手術(多孔式)

➡ 痛みが軽減

胸腔鏡手術(多孔式)の説明イラスト

胸腔鏡手術では、創部を押し広げる操作は無いので、開胸手術に比べて痛みは軽減されます。

通常、3~4か所の穴をあけて行っています。これを1か所の穴で行い、さらに痛みを少なくするのが、単孔式手術です。 ただし、多孔式で用いているいつもの器具で単孔式を行おうとすると上手く行きません。

胸腔鏡手術(単孔式)

胸腔鏡手術(単孔式)の良くない例の説明イラスト

穴の直上でそれぞれの器具の持ち手が重なり、うまく操作できなくなる。

胸腔鏡手術(単孔式)の良い例の説明イラスト

わざと長さの異なる器具や大きく曲がった器具を使うことで、持ち手が重ならないように工夫。

単孔式手術の実際(動画)

Remote video URL

1か所しかない穴を有効活用するために

道具さえあれば簡単にできるというものではありません。4cmの穴1か所しかないので、最大限に使えるようになるためにも、シミュレーションを重ねて、質の高い単孔式手術を提供できる様、日々の研鑽は欠かせません。

胸郭モデルを用いてシミュレーションを行っている様子
胸郭モデルを用いてシミュレーションを行っている様子
胸郭モデルを用いてシミュレーションを行っている様子の別角度からの写真
術中に想定される様々なシーンごとに​​​細かくシミュレーションを重ねます。

さらに...8K内視鏡システムを使って単孔式手術をしています(滋賀医大独自!70インチの巨大モニターに高解像度カメラで撮影した術野を映し出します。

8K(約3,300万画素)の写真
8K(約3,300万画素)
2K(約200万画素)の写真
2K(約200万画素)

8Kを手術に使うと何がいいの?

臓器の細かい構造が鮮明に見えることで、より丁寧な操作ができ、患者さんのダメージをより軽減できる可能性があります。