初期研修の時期、もしくは学生時代から志望科を決めているという方も中にはおられると思いますが、ぼんやりとこういうことはしたいのだけれど、どこの科に進めば良いかわからないという方も多いと思います。私もその内の1人でした。私が呼吸器外科を選んだ理由は呼吸器に興味があった、外科系に進みたかったなど様々ありますが、一番はバランスが良いと感じたからだと思います。呼吸器というvital organが専門であることにより重症管理もできないといけない一方で緊急手術などはそれほど多くなく、目が廻るほど忙しいという状態にはなりにくいです。当然、外科であることから手術は中心となってきますが、癌患者を診ることから内科的な知識も必要になります。また、気管支鏡といった手術とも違う手技も行います。扱う部位としては肺、気管支、縦隔、と比較的限られていますが、こういった形で様々な角度からアプローチすることになります。実際に働いてみても、そのバランスの良さというところを感じるところが多々あります。
現在私が在籍している武田総合病院は月水が手術日でこの日は一日中、手術室で手術をしていることが多いです。その他の日は病棟で術後の人を診たり抗がん剤の副作用と格闘していたりします。市中病院ということもあり気胸や膿胸の患者さんも多いです。現在の病院では気管支鏡は比較的少なく、時々金曜日に行う程度です。また、現在の病院では救急の外科当直に週1回のペースで入っています。仕事の忙しさという観点からも暇ということはなく忙しいですが、連日夜遅くまで残らないといけないという状況は滅多にないです。呼吸器外科の手術は肺葉切除、区域切除といった標準手術もあれば部分切除といった縮小手術もあります。部分切除に関しては入局した年の夏頃から執刀をさせてもらい始め、肺葉切除についても翌年頃から徐々に執刀させてもらい始めるといったイメージです。その他、縦隔腫瘍、漏斗胸、多汗症(交感神経焼灼術)の手術も時々行っています。また、こちらは多くはないですが、心臓血管外科や消化器外科と合同で行う拡大手術をすることもあります。
学会発表については専門医取得に必要なこともあり活発に行っています。平均すると年に2回ぐらいのペースになると思います。論文は入局してから1本執筆しています。興味がある方は是非遊びに来て下さい。一緒に働けるようになることを楽しみにしています。