呼吸器外科は、呼吸に携わる肺疾患だけでなく、胸部に起こる疾患全般を対象に、診断から手術療法まで行っています。健康診断や検査で胸部に異常を指摘された方は、精密検査による確定診断から治療方針の決定まで、いつでもご相談を承ります。
肺がん
一口に肺がんといっても、顕微鏡検査の結果で数種類の型に分類され、治療方針を決めるために大きく2種類の肺がんに分けて考えます。まず診断のための検査と全身の状態を評価した検査を組み合わせて、現状を詳しく把握し、適切な治療が受けられるようにします。肺がんの治療法には「手術療法」、「化学療法」、「放射性療法」、「緩和治療」、「その他の治療(がんペプチドワクチン)」などがあります。
転移性肺腫瘍
転移性肺腫瘍とは、もともと別の臓器にできたがんが血液やリンパの流れに乗って肺に移った(転移した)状態を指します。病状に応じて、手術や薬物療法など適切な治療を検討していきます。
縦隔腫瘍
縦隔とは、左右の肺の間に存在する領域の名前です。背側は脊椎(せきつい:背骨のこと)、腹側は胸骨までであり、下縁は横隔膜(おうかくまく)となっています。 縦隔腫瘍で発生頻度がもっとも多いものは、胸腺から発生する腫瘍です。その他、リンパ節や神経から発生する腫瘍や、先天性(生まれたときからある)嚢胞(のうほう:袋状の良性病変)などがあります。
漏斗胸
漏斗胸は胸骨やろっ骨が陥凹して胸の中央がくぼむ病気で、小児期に発症します。 直接生命にかかわる病気ではありませんが、胸の形が違うことを気にしているお子さんや、治療をすべきかどうか悩んでおられるご家族も少なくないはずです。 漏斗胸の症状と当院での矯正手術について解説いたします。
気胸
気胸とは、様々な原因によって肺が虚脱(パンク)してしまい、胸の中(胸腔)に空気が貯まってしまった状態のことを言います。自覚症状には個人差もありますが、突然の呼吸困難や胸痛・背部痛・咳嗽などがあげられます。場合によっては血圧低下や不整脈、ときにはショック状態を引き起こすことがありますが、自覚症状が乏しいこともあり、注意が必要です。
気管支インターベンション
気管支鏡というカメラを用いて行う治療の総称です。気管支鏡を口や鼻から体の中に入れ、喉を通って気管や気管支といった気道の内側を観察します。この気管支鏡を使用して、気管や気管支からの出血、異物また狭窄病変に対する治療を行います。